赤い羽根共同募金は、戦後間もない昭和22年(1947年)に、市民が主体の民間運動として始まり、以来、みなさまのあたたかいご支援ご協力をいただき発展してまいりました。心から深く感謝申し上げます。
昨年は、運動創設75年を迎える節目の共同募金運動でしたが、コロナ禍にもかかわらず大阪府民のみなさまから5億7千7百万円を超える多額のご寄付をいただきました。これは、8年ぶりに前年度を上回る実績であり、ここに厚く御礼申し上げますとともに、共同募金とその助成の詳細についてご報告いたします。
高齢社会や人口減少社会が進行する今日、地域では子ども・障がい者・高齢者など誰もが安心していきいきと生活できる住み良い町づくり、ささえあう共生社会の実現が求められています。こうした状況の中、共同募金は、地域福祉を財源面から支える大切な役割を果たしています。
本年も、新型コロナウイルス感染症の収束が見えず、人と人が距離をとり、つながることが難しい状況が続いていますが、このような時こそ、「つながりをたやさない社会づくり」が大切であり、互いに助け合う共同募金の役割がより一層求められています。
大阪府共同募金会としても、この間「赤い羽根ポストコロナ社会に向けた福祉活動応援キャンペーン」を緊急に実施し生活支援活動を応援してまいりました。10月からは、みなさまのご支援とご参加を得て、第76回の共同募金運動を展開し、地域の社会的福祉課題を解決するための事業などに役立てていきたいと思います。
また、共同募金の中から積立てております災害等準備金は、被災地における災害ボランティアセンターの運営支援に拠出するなど、大規模災害時には、引続き広域での復興支援に努めてまいります。
住民一人ひとり、また、企業市民として会社、商店、あるいは社員・従業員のみなさま、学生・生徒のみなさま、さらには、さまざまな団体・グループのご協力が今こそ必要です。今年も、感染防止に留意しながら取り組んでまいりますので、多くのみなさまの共同募金運動へのご参加を心からお願い申し上げます。
令和4年10月1日
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社会福祉法人 大阪府共同募金会 |
会 長 多 田 龍 弘 |
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